Programmatic Billing Accessを使ってみる
今回はAWSのBilling(請求書)に対して、プログラムからアクセスする方法を紹介します。
AWSのBillingの情報が含まれたCSVファイルが、ユーザーが指定したS3 bucketに出力されます。そのCSVファイルをS3から取得して、中身の情報を確認するという方法です。
これを実現するには、事前準備が必要です。その方法が以下です。
1.AWSアカウントのページにて、Billing Preferenceを選択します。
2.以下のページにて、まずはMonthly Reportを有効化します。
有効化されると、以下のようになります。
3.次にProgrammatic Billing Accessを有効にします。
※Monthly Reportを有効にしてからでないと、Programmatic Billing Accessを有効化できません。有効化すると、以下のようにBilling CSV Reportを保存する先のバケットを指定することになります。バケット名を入力した後、Sample Policyを選択します。
すると、以下のようなPolicyの設定(JSON形式)が出てきます。
こちらをコピーして、S3のbucket Policyに入力します。
Bucket Policyを入力完了後、Programmatic Billing Accessの画面に戻って、変更を保存ボタンをクリックします。
S3 bucketへの書き込みが問題なく出来るようであれば、以下のような画面が表示され、設定成功です。
指定したS3 bucketの中身を確認してみると、以下のようなオブジェクトが書き込まれているのがわかります。
test objectの中身は、ちなみに「test」です。4byteのテキストファイルです。
これでProgrammatic Billing Access の事前準備は完了です。
問題なければ、これでCSV の Reportがアップされてくるはずです。
およそ1日経過後に、該当するS3のバケットを確認してみると、以下のようにCSVファイルがアップされていました。
この中身を確認すれば、何のサービスにどれくらい課金があったのか分かります。
その中身の項目についての確認方法は、こちらで。